2008年11月24日

「浦島太郎」は経歴詐称

「浦島太郎」は経歴詐称。

 どこの国もそうでしょうが、日本人は経歴にうるさいですね。特に学歴に厳しい。学歴なんて学校出て10年もたてば、その人の実力とはほとんど関係なくなるのに、それでもどこの学校を出ているのかを気にしたがります。特に政治家なんか学歴を誤魔化すなどすれば、犯罪人のように攻撃されることとなります。

 話は変わっておとぎ話の世界を見てみましょう。子供たちの夢を育てるおとぎ話なら、何の誤魔化しも偽りもないはずですね。もちろん経歴詐称などないはずです。
 ところがあるのですよ。

 ご存じの浦島太郎の話をしましょう。
 浦島太郎は漁師が生業です。(ここが大切なところ)
 浦島太郎は釣り竿かついて毎日海に行き、魚を釣って生計を立てていました。
 あるとき、子供にいじめられている亀を見つけ、子供たちを諫めて亀を助けました。助けられた亀はお礼にといって竜宮城に連れていってくれます。そこには艶っぽい乙姫様がいて、大歓迎をしてくれるわけです。鯛やヒラメも喜んで舞い踊って興を添えてくれました。すっかりいい気分になった浦島は思わず長っ尻をしてしまいます。(竜宮に3年居たという説もあります。竜宮の1日は地上の1年です)
 そして帰ってきたときは大変な年寄りになっていたというオハナシです。

 これだけなら子供を喜ばして終わりですね。
 でもこれってどこかおかしいと思いませんか。なぜ浦島は歓迎されたんでしょう。だって浦島太郎は漁師でしょう。漁師の仕事は鯛やヒラメを殺すことですね。仲間をたくさん殺された鯛やヒラメがなぜ喜んで舞い踊ったのでしょう。乙姫様は「私のかわいい子供を殺したあなたは憎い人です。死刑にします」となぜ言わなかったのでしょう。この謎をどう解きますか。

 そうです。浦島太郎は漁師であることをひた隠しにしていたのです。ばれたら殺されると悟った浦島は必死に自分を隠していたんですね。
 乙姫様から、
「あなたのお仕事は?」と聞かれても、
「は、商社に勤めてます」
「まあ、エリートなんですね、趣味で釣りなどなさいます?」
「いえ、釣り竿は握ったこともありません」
なんて言っていたに違いありません。でなければ彼が無事でいられたことの筋が通りません。
 しかもふつうの神経を持ったものなら、嘘がばれないうちに早々に帰ろうとするものです。それを彼は3年も居続けたんですから、その神経の図太さには呆れるというより感嘆しますね。
 この話を、現代風に置き換えて例えてみましょう。
 夜くらい道を若い娘が帰ってきます。そこに痴漢が現れて娘にいたずらしようとしました。そのとき1人の若者が出てきて痴漢を追い払います。感激した娘は、
「ぜひ家に来てください。両親からもお礼を言います」
と言い、家に案内しました。話を聞いた両親は喜び、
「ありがとうございました。せめてお礼までに夕飯を食べていってください」
と言います。若者は家にあがりごちそうになりました。
 ここまでならいいですね、ありがちなことです。
 でも若者が、そのまま3年も娘の家に居続けたらどうでしょう。いくら何でも若者の行為は非難されるでしょう。浦島太郎はこれと同じことをしたのです。

 さて、浦島太郎の話が教訓とするものは何でしょう。
 人間無事でいて、いい思いをしようとしたら、嘘をつけ、相手の親切につけ込んで神経太く生きろということなのです。

 皆さん共感します?しないでしょうね。

posted by 陽の郷(ひのさと) at 17:34| Comment(0) | インターネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: